広島原爆で亡くなられた方の所持品から言葉を綴るアーサー・ビナード氏。東日本大震災発災時、幼かった10代の若者たちが、彼の言葉『さがしています』を朗読する会が昨日メディアテークで催されました。
1945年8月、広島と長崎に投下された原子爆弾は、閃光と爆音から俗称「ピカドン」と呼ばれましたが、映像や写真ではあまりにもリアル過ぎて直視できないシーンも、アーサー・ピナード氏の詩では“遺物の想い”として間接的に表現され、さらに若者たちの声を通すことで心に馴染みながら入ってきまいした。何というか、残された遺物の見知らぬ元持ち主の声と表情が、自然と頭の中で映像化されていくようなー。
体験者には体験した人にしかできないリアルで貴重な伝え方がある一方で、非(未)体験者には間接的な伝え方もあることを実感しました。ありがとうございました。