仙台城大手門から大橋を渡り、坂道から上りきったところまでが大町頭(おおまちがしら)。幕末に描かれた「安政補正改革仙府絵図」を見ると、三澤信濃や大内縫などの伊達家重臣屋敷が置かれた侍丁だった。
その東側は御譜代町の大町で、この道は仙台城下の東西を結ぶ基幹道路だったことが分かる。辻標には「明治9年、仙台初の博覧会(宮城博覧会)がこの地で開催され、明治天皇が臨遊された。」と記される。
(河北新報夕刊「仙臺クロニクル 古地図と古写真で観る、原風景。」2020年11月24日掲載)
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本コーナーで紹介する『1928/昭和3年 仙台市全図』は、仙台市が長町や原町、南小泉を編入した記念すべき年に発刊された地図で、仙石線全線開通、東北産業博覧会開催なども描かれています。市内主要書店、楽天市場で好評取扱中→https://item.rakuten.co.jp/kazenotoki/10000017/