静かに美しく広がる仙台平野。屋敷に植えられた様々な木立が家並みを隠す姿は、まさに“森の都”の原風景である。戦災、震災をくぐりぬけてきた仙台が、百年先、千代先の未来に残すべきもの―その答えは、過去の仙台にあるのではないだろうか。
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2015年から約5年間は「仙台・あの日」として、そして、この一年間は、「仙臺クロニクル」というタイトルで、主に昭和時代の仙台を紹介してきました。
「先人が残してくれた大切な記録を誰でも見ることができるようにし、さらに次代にもつなぎ伝えたい」という思いで続けてきたコーナーでしたし、毎週、起稿しながら仙台の魅力をさらに感じることができた6年間でした。これまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
風の時編集部 代表 佐藤正実
(河北新報夕刊「仙臺クロニクル 古地図と古写真で観る、原風景。」2021年6月29日掲載)