品質を高める努力は、通常“企業努力”として
認められます。しかし、その努力を自分たちで
無駄に過小評価することはありません。
製紙メーカーの再生紙偽表示問題は、
せっかく良いものを作っているのに、これは
粗悪な商品なんですと、ラベルを貼り替えて
売っているようなもの。
再生紙100%は、製造上や刷耐品質(印刷の品質)が
落ちることをきちんと説明し、それでも白色度を求める
ユーザーには「白塗料を混ぜて紙を白く見せることは
本来の目的であるエコロジーとは逆行する」ことを
示すべきなのです。
再生紙100%でないのならば(できないのであれば)、
何も無理に「R100」なんて言わずに「R40」を
スタンダードにすることでもなんら問題はなかった
はずですから。…これは単に製紙メーカーだけの
問題ではなく、それを求める私たち紙を使う側の
クライアント(役所を含め)の問題でもあるでしょう。
さて、今度はインクの偽表示。
ん…やはり来たか、という感じでしょうか。
エコが売りの“大豆インク”まで問題になって
しまうかもしれませんね。