風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]伐採された青葉通りのケヤキの切り株。

1月28日?29日未明にかけて行われた
青葉通りのケヤキ伐採跡を見てきました。

地下鉄東西線建設工事で影響を受ける
44本のうち、27本を伐採、17本を移設する
予定なのだそうです。
移植費用問題は新聞でも大きく取り上げられ
例の“ケヤキの精”発言は、全国的にも
有名になったけれど、ずいぶん前のような気もしますね。

青葉通りと国分町通りの交差点側の
ケヤキが全部で4本切られており、
切り株のまわりには「立ち入り禁止」の
ロープが張られていました。




東西線開通に伴う、ケヤキの伐採か移植かで
意見は二分したけれど、私はどちらが良かったのか
わかりません。

ただひとつだけ私が分かることは、
途中から“移植”か“伐採”かという論争になり、
当のケヤキの果たしてきた役割が語られなくなった
ことです。ケヤキは戦後復興のシンボルであることは
もとより、杜の都のシンボルでもあり、お祭りや四季の
移ろいにも大いに市民を愉しませてきた存在で
あったはずです。
金勘定だけの移植、伐採論争では、ケヤキ
「戦後自分が果たしてきた役割はなんだったの?」と、
悲しくなっているのではないでしょうか?


誰の仕業なのかわかりませんが、
切り株の隣の“怒った目のケヤキの精”
印象的な今日の青葉通りでした。