風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]晩翠草堂と仙台ユネスコ。

メディアテークの帰り道、青葉通り仙台ユネスコ協会の
前を通り過ぎようとしたとき、そう言えば晩翠草堂も
ユネスコもちゃんと観たことがなかったな、と思い立ち
寄ってみた。

昭和22(1947)年、仙台ユネスコ協力会が発足した。
これは世界初の民間ユネスコ協会であり、発会式において
「日本人がユネスコを通して世界平和に貢献する」決意が
表明された。

この声明は障子紙に書かれてパリのユネスコ本部に送られ、
その年に開かれたユネスコ総会で大きな反響を呼んだ。
国際連合加盟の5年前に仙台の地でスタートした民間
ユネスコ運動は、日本の国際社会への復帰と貢献の原点
であり、ユネスコへの加盟が認められる原動力ともなった。

その後の様々な活動なども評価され、昭和59(1984)年、
第1回民間ユネスコ運動世界大会が仙台で開催されている。
(以上、社団法人仙台ユネスコ協会入り口パネルより)

昭和59(1984)年第一回民間ユネスコ運動世界大会が
仙台市で開催されたのを記念し、佐藤忠良氏制作の
「ブーツの娘」が榴ヶ岡公園に建立されました。

同様の像がパリのユネスコ本部前にもあり仙台市の像と
向かい合う形で建立されております。
海を隔てて向きあう二人の”娘”の台座には
「戦争は人の心の中でうまれるものであるから、人の心の中に
平和のとりでを築かなければならない」と銘記されており、
このユネスコ憲章を胸に平和を願い、互いに見つめあっています。
(以上、社団法人仙台ユネスコ協会入り口HPより)


仙台のユネスコというのは日本の中でも先駆け
だったんですね。戦後、日本が国際社会へ復帰する
原動力にもなっていたなどとは知りませんでした。