仙台観光懐古マップ「昭和24年版 復刻JTB仙台市街圖」 840円(税込)
昭和24年。戦後間もなくJTBが発行した観光情報満載の
レトロ仙台マップを完全復刻し、今月30日に発売を開始します。
1945(昭和20)年7月の空襲で壊滅的な状態となった仙台。
戦後、青葉通や広瀬通が整備され、復興を遂げつつある
市制60周年を迎えた昭和24年当時の仙台の輪郭が分かります。
前年、仙台市電が全線開通した路線がすべて網羅され、
今ではその場所さえ分からない「七坂」や「七崎」と呼ばれた場所、
旧町名なども記載され、みどころ満載の地図です。
日本交通公社(現JTB)が観光にポイントをおいて製作した
昭和24年の仙台地図の完全復刻版です。
発行年の昭和24年はどんな時代だったのか、年表から
拾いあげた出来事を載せてみましょう。
(この内容は一部訂正を加え、地図に同梱する付録に掲載しております)
[1月]マッカーサー司令官が年頭の辞で、日の丸掲揚を許可。
初の「成人の日」。法隆寺金堂全焼、国宝の壁画12面焼失。
秋保観光協会設立。
[2月]第3次吉田内閣発足。佐々木家寿治氏が宮城県知事
に就任。作並観光協会設立
[3月]GHQドッジ公使がインフレ収束政策「ドッジ・ライン」公表。
仙台駅前商店街46戸全焼
[4月]西側12ヶ国が北大西洋条約機構(NATO)結成。
GHQが1ドル=360円の単一為替レートを発表。
市制施行60周年記念事業「仙台復興祭グランド・フェア」を西公園で開催。
長町で仙台市営競馬初開催。青葉通の晩翠草堂前に「天地有情」の碑設置。
[5月]初の「母の日」。市制施行60周年記念式挙行。
名誉市民条例制定、本多光太郎、志賀潔、土井林吉(晩翠)を推戴。
仙台無線電信講習所を仙台電波高等学校と改称。
[6月]国鉄、専売公社発足。東京都が失業対策事業の日当を
245円に決定(ニコヨンの呼称始まる)
[7月]国鉄中央線三鷹駅で無人電車が暴走、死傷者20人
(三鷹事件)。国鉄が1・2次人員整理(合計9万人余)を発表。宮沢橋竣工
[8月]古橋広之進選手が全米水上選手権で、1500、800、
400メートル自由形で世界新記録(フジヤマのトビウオ)。税制改革勧告案
「シャウプ勧告」発表。
[9月]県内各市町村に公民館を設置。
[10月]中国共産党の毛沢東主席が中華人民共和国の
誕生を宣言。戦災焼失の仙台城大手門・隅櫓、瑞鳳殿、感仙殿が国宝指定を
解除。仙台市立第九中学校を五橋中学校と改称。
県中央図書館を旧養賢堂講堂跡に新築し、12月移転。東宝劇場開設。
[11月]湯川秀樹氏が日本人初のノーベル物理学賞受賞。
道交法改正で「人は右、車は左」の対面交通実施。プロ野球が2リーグ制に。
[12月]お年玉付き年賀郵便はがき初発売
この年、仙台に新制大学4校開設(東北大学、東北学院大学、東北薬科大学、
宮城学院女子大学)。宮城野原公園総合運動場の工事着工。
全国唱歌ラジオコンクールで五橋中学校、南材木町小学校がそれぞれ1位に。
[流行歌]青い山脈(藤山一郎・奈良光枝)、銀座カンカン娘(高峰秀子)、
長崎の鐘(藤山一郎)、悲しき口笛(美空ひばり)、トンコ節(久保幸江・楠木繁夫)、
[流行語]フジヤマのトビウオ、筋金入り、ギョッ、アジャパー、ワンマン、
ニコヨン、駅弁大学、竹馬経済、ノルマ