風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]昭和30年カレンダーに映っている方から連絡が!

「昭和30年代の仙台カレンダー2009年度版」の
写真セレクト編集中に、この写真に映っている人が
見つかると嬉しいんだけどな…と思っていたのが
3枚あった。

ひとつは、3・4月掲載の旧八木山球場でのお花見で
楽しそうに踊るお母さん方。そして、5・6月の川遊びで
水門のハンドルに興味を示している子ども。もうひとつは
通学途中と思われる裏表紙の3人組のお嬢ちゃんたち。


特に裏表紙に掲載した↑この写真は、撮影者の阿部さんも
どこで撮ったのか、いつ頃なのか記憶にないとのこと
だったので、ぜひ詳細を知りたかった一枚だった…。

それが、なんと今日、写真に映っているそのご本人から
電話連絡をいただいた
!電話で話をしながら、自分でも
興奮しているのがわかるほど。

話を伺うと、この撮影場所は南光沢(東北高校のあるところ)
で、学校の帰り道。撮影時の年齢からすると昭和32年
だということが分かった。

↑阿部さんがこの写真を撮影した前の写真を見てみると、
なるほど、確かに小松島ということが分かる。

昭和32年当時の小松島周辺はこんな感じだったのか。
↑話を伺うと、おそらく一旦家に帰って友達と出かけるところ。
↑道ばたで知り合いのおばちゃんと会ったところだろうか。
こんな何気ないシーンに、つい温かさを感じてしまうのは
近所づきあいが希薄になっているゆえか。

「今年還暦を迎えるのでいいプレゼントになった」と喜んで
くださった。ご本人が仙台に住んでいて、しかもその人の目に
カレンダーが触れるなんてどれほどの確率なんだろ!

早速、お友達の分も含めてカレンダーをお送りさせていただいた。
50年ぶりに出会った幼い時の自分。どんな心境でこのカレンダー
(写真)をご覧になったのか、後日ゆっくりとお話を伺いたい。

こんな小さな幸せがあるから、ものづくりは楽しい。




「昭和30年代の仙台カレンダー2009年度版」
撮影:阿部幹夫氏
仕様:B4判モノクロ16ページ
価格:1,000円(税込)