風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]ご本人にお会いしてきた。

「昭和30年代の仙台カレンダー2009年度版」裏表紙に
映っているというご連絡をいただいた方にお会いしてきた。
約50年前の真ん中のお嬢ちゃん。やはり面影がある。

3人の真ん中に映っているのがご本人
撮影された当時のことを懐かしそうに語っていただいた

おいしいお茶とおひたしをご馳走になりつつ、当時の
お話を伺った。撮影場所は南光沢(東北高校のあるところ)で、
学校の帰り道。一度自分の家に寄ってランドセルを置き、
友達の家に向かう途中に撮影されたものらしい。
撮影者の阿部さんから撮影後に写真をもらっており、その
記憶があって「この写真は自分だ」とすぐに分かったのだという。

50年ぶりに見た幼い時の自分。いろいろな想い出が交錯した
カレンダー(写真)だと思う。照れくさそうに「来年3月還暦を迎える
のでいいプレゼントになった」と喜んでくださった。
ご本人が仙台に住んでいて、しかもその人のもとに
カレンダーをお届けできることになるとは!本当に嬉しいことだ。

帰りの車の中で、今ならカメラを持った人にこの笑顔を見せられるか、
そして住所を教えることができるか…と考えた。
世知辛い今の世の中では到底あり得ない出来事。でも昭和30年代
にはそんなことを疑問にも思わず普通にあった風景だった。
今から50年後、こんな素敵な人のつながりはなくなっているだろうか。


「昭和30年代の仙台カレンダー2009年度版」
撮影:阿部幹夫氏
仕様:B4判モノクロ16ページ
価格:1,000円(税込)