「昭和30年代の仙台カレンダー2009年度版」裏表紙に
映っているというご連絡をいただいた方にお会いしてきた。
約50年前の真ん中のお嬢ちゃん。やはり面影がある。
3人の真ん中に映っているのがご本人
撮影された当時のことを懐かしそうに語っていただいた
おいしいお茶とおひたしをご馳走になりつつ、当時の
お話を伺った。撮影場所は南光沢(東北高校のあるところ)で、
学校の帰り道。一度自分の家に寄ってランドセルを置き、
友達の家に向かう途中に撮影されたものらしい。
撮影者の阿部さんから撮影後に写真をもらっており、その
記憶があって「この写真は自分だ」とすぐに分かったのだという。
50年ぶりに見た幼い時の自分。いろいろな想い出が交錯した
カレンダー(写真)だと思う。照れくさそうに「来年3月還暦を迎える
のでいいプレゼントになった」と喜んでくださった。
ご本人が仙台に住んでいて、しかもその人のもとに
カレンダーをお届けできることになるとは!本当に嬉しいことだ。
帰りの車の中で、今ならカメラを持った人にこの笑顔を見せられるか、
そして住所を教えることができるか…と考えた。
世知辛い今の世の中では到底あり得ない出来事。でも昭和30年代
にはそんなことを疑問にも思わず普通にあった風景だった。
今から50年後、こんな素敵な人のつながりはなくなっているだろうか。
「昭和30年代の仙台カレンダー2009年度版」
●撮影:阿部幹夫氏
●仕様:B4判モノクロ16ページ
●価格:1,000円(税込)