宮城野橋、通称“X(エックス)橋”。
石の欄干、レンガ造りでモダン&洒落た名前の橋。
明治20年に上野?仙台に鉄道開通により名掛丁と
元寺小路は町が分断されてしまい、これを解消するため
1920(大正9)年8月に建設された跨線橋が「宮城野橋」。
(通称“X橋”)
ここ最近、高城高さんの『X橋付近』や熊谷達也さんの
『いつかX橋で』など、“X橋”が静かなブームに。
今では、“宮城野橋”という正式名称を言われても、
ほとんどの人がピンとこないはず…。
昭和20年の仙台空襲で仙台中心部が焼失した時、
街の東端に位置するX橋から焼け野原と化した街が
見渡せたのだという。
↑仙台停車場(仙台駅)周辺。左上が宮城野橋(通称“X橋”)
「昭和3年仙臺市全図(復刻版)」より
↑戦後4年、X橋の形は健在。(「昭和24年JTB復刻仙台市街図」より)
※上の昭和3年の地図と位置をあわせるため、天地画像反転
↑「市街ノ中央陸橋 宮城野橋」とキャプションのついた
絵葉書(「風の時」編集部所蔵)
↑機上から撮影された仙台駅北側、X橋周辺の写真
↑仙台駅東口の開発が進む、現在の“X橋”周辺
(2008年7月撮影)
X橋の上を人や荷馬車が行き交い、駅に出入りする列車に
歓声をあげた時代から、X橋の上を新幹線が走る時代へ…。
周辺の開発の波で、“X橋”の“X”の形は今や“Y”に変わり、
その姿も変わりゆく…。