風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]吉田初三郎の「東北地方鳥瞰図原画展」。

東北歴史博物館で吉田初三郎の「東北地方鳥瞰図原画展」
を観てきた。初三郎の描いた鳥瞰図のパンフレットは持って
いたが、いつか原画を観てみたいと思っていた。多賀城
東北歴史博物館で12月7日まで原画展をやっていたので
ぎりぎり間に合い念願が叶った。
「東北地方鳥瞰図原画展」には、塩釜市八戸市釜石市
志津川町など東北地方の各市町を描いた10作品が展示。

多賀城東北歴史博物館
展示室前に大きく張り出されたポスターの「宮城懸鳥瞰図」

明治17年生まれの吉田初三郎は鳥瞰図の作者。
昭和初期鉄道路線が全国に広がるとともに観光旅行
ブームがおこり、初三郎が描く鳥瞰図に注目が集まる
ようになる。そして、描いた絵をもとに印刷観光用の
パンフレットを作成し旅行客におおいに活用されたのだ
という。

宮城県観光協会からも依頼があり、昭和8年宮城県
鳥瞰図が描かれた。鳥瞰図ゆえにデフォルメもされては
いるが、県下の名勝、史跡、港湾、温泉など、現地をくまなく
調査し、ていねいに描き込まれた絵はとても見事だった。

ポスター「宮城懸鳥瞰図」の仙台市部分。

「宮城懸鳥瞰図」に古川市が描かれていないのは御愛嬌。