風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]四ツ谷用水。大正元年と昭和24年地図の比較。

最近読んでいる「もう一つの広瀬川(佐藤昭典著)」。
四ツ谷用水がどのようにして作られたのか、そして
どのように市民に利用されていたのか、とても興味深い内容。
今まで読んでいなかったことを反省しつつ、書かれている
内容を地図で確認して当てはめて観るとさらに興味は尽きない。

大崎八幡神社付近、山上清水?土橋通あたりの
四ツ谷用水が載っている大正元年と昭和24年発行地図を
見比べてみると…。

大正元年発行仙臺市全図

昭和24年発行JTB仙台市街図(位置を合わせるため180度回転)

下の「昭和24年発行JTB仙台市街図」は、観光客向けに製作
された地図であるために、地番や屋敷などだいぶ簡略化されては
いるが、大崎八幡神社の下を四ツ谷用水が流れているのが分かる。
実際にその場所を訪れてみると、現在はこのように暗渠となっていて
普通に遊歩道のように感じられる。

暗渠となった四ツ谷用水(土橋通付近より東方を望む)

地図を片手に街を歩いてみると、何気なく見逃していた風景に
実は歴史に埋もれた様々な断片を観ることができる

(※昭和24年の地図で、四ツ谷用水が大崎八幡神社あたり
から直接広瀬川に向かっているように描かれているのは誤り。
正確には広瀬川のさらに上流部分の郷六まで伸びている。)