最近読んでいる「もう一つの広瀬川(佐藤昭典著)」。
四ツ谷用水がどのようにして作られたのか、そして
どのように市民に利用されていたのか、とても興味深い内容。
今まで読んでいなかったことを反省しつつ、書かれている
内容を地図で確認して当てはめて観るとさらに興味は尽きない。
大崎八幡神社付近、山上清水?土橋通あたりの
四ツ谷用水が載っている大正元年と昭和24年発行地図を
見比べてみると…。
大正元年発行仙臺市全図
昭和24年発行JTB仙台市街図(位置を合わせるため180度回転)
下の「昭和24年発行JTB仙台市街図」は、観光客向けに製作
された地図であるために、地番や屋敷などだいぶ簡略化されては
いるが、大崎八幡神社の下を四ツ谷用水が流れているのが分かる。
実際にその場所を訪れてみると、現在はこのように暗渠となっていて
普通に遊歩道のように感じられる。
暗渠となった四ツ谷用水(土橋通付近より東方を望む)
地図を片手に街を歩いてみると、何気なく見逃していた風景に
実は歴史に埋もれた様々な断片を観ることができる。
(※昭和24年の地図で、四ツ谷用水が大崎八幡神社あたり
から直接広瀬川に向かっているように描かれているのは誤り。
正確には広瀬川のさらに上流部分の郷六まで伸びている。)