仙台市制120周年企画として、
「仙台懐古地図」の編集を始めました。
仙台市では120周年記念に式典しか行わないという
ことなので、それでは自分たちでやってみよう、と。
仙台という街が生まれ、そしてどのような変遷を
辿ってきたのか。今まで多くの方々が写真や文章で
その歴史をひもといてきましたが、一般的にわかりやすく
一目で仙台の移り変わりを示すもので表現できないか…
「風の時」編集部で出した答えが、「地図」をメイン素材
として仙台の歴史を語ることです。
古地図と現在の地図を見開きで掲載し、地図の見所を
ワンポイントで解説し、写真も併記する。
そのメインとなる地図に選んだのが、大正元年発行の
「仙臺市全図 市町村及び地番入」です。
大正元年発行の仙臺市全図の一部「仙台駅界隈」
約100年前に発行されたこの仙臺市全図は、とても詳細に
ていねいにしかもカラーで描かれた地図。
二本杉の町名の由来となった杉も2本描かれていたり、
かつて小田原遊郭のあった周辺には、牛舎が多く点在して
います。また、現在錦町公園となっている場所には
「大仏前(おぼとけまえ)」という地名が表記されていて、
調べてみると四代藩主綱村公が高さ5メートルもの大仏を
建立したことから付けられた名前であることがわかったり…。
そんな仙臺市全図を30ブロックに分けて、1ブロックをA4判に
まで拡大して、現在の地図と見やすく比較するという企画です。
現在、企画段階から少しずつ編集作業も進めておりますが、
仙台120年間の年表や旧町名・通名・学校などを検索できる
索引なども含めて、おそらく90ページ程度の本になる予定です。
発売は今春(4月?5月)を予定しております。