風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]小田原の袖振丁(そでふりちょう)。

小田原周辺を自転車で走っていたら、
カギ型に折れ曲がった道が現れた。


現在の町名は宮町1丁目、昔の地図を見ると
「袖振丁(そでふりちょう)」となっていた。

「仙台地名考」によれば、小田原遊郭があった頃、
蜂屋敷の一角に栗の古木があって、毎晩のように
振袖姿の娘がこの木のもとに現れ泣いたり、袖を
振って人を手招いていたのだという。
もう一説には曲がりくねった道の形が振袖の形に
似ていたからとも。

いずれにしても、昔の町名・通名にはそれぞれに
物語があって、それには“まちの役割や輪郭”が大きく
関わっているというのが分かる。
その場に立ってみると、つい「へぇー」と言ってしまう
から、面白い。