風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]仙台藩古典料理弁当。

ゆいネットさんからのご案内で、6月24日(水)古典料理研究家
佐藤敬三さん監修の仙台藩古典料理弁当」をいただいてきました。

東北大学工学部レストラン「四季彩」で催されたこの企画は、
1733年に仙台藩の橘川房常(ふさつね)がまとめた「料理集」
を再現したもの。当日は約10名が参加。

東北大学青葉山キャンパス
佐藤先生から料理方法や素材のお話をひとつひとつ
伺いながら古典料理をいただく

仙台藩の豪華な古典料理。とは言え、藩主でさえ年に何度も
食べられたものではなかったらしい

汁をたっぷりかけていただくご飯。これだけでも
充分に仙台の新名物になりそうな味

「醤油」ができたのは室町時代で、一般に普及したのは
江戸時代中期以降。それより以前は酒を沸かし鰹節、
梅干しを加え煮詰めた「煎り酒」と呼ばれるものを
使っていたのだそうです。初めて知りました。
刺身だけでなく、薄めればそばなどにも合いそうな味でした。

口伝と写本だけで伝わる昔のレシピを、研究を重ねて現代に
復刻させる佐藤先生の熱意。古来からの味を伝承するという
素敵な試みですが、後継者がいないことが悩みのタネとか。

誰かが先人の文化を引き継ぎ、次代にバトンタッチしなければ
消えてしまう状況にきているのですね。
…味しかり、芸能、写真、フィルムしかり。