ゆいネットさんからのご案内で、6月24日(水)古典料理研究家
佐藤敬三さん監修の「仙台藩古典料理弁当」をいただいてきました。
東北大学工学部レストラン「四季彩」で催されたこの企画は、
1733年に仙台藩の橘川房常(ふさつね)がまとめた「料理集」
を再現したもの。当日は約10名が参加。
東北大学青葉山キャンパス
佐藤先生から料理方法や素材のお話をひとつひとつ
伺いながら古典料理をいただく
仙台藩の豪華な古典料理。とは言え、藩主でさえ年に何度も
食べられたものではなかったらしい
汁をたっぷりかけていただくご飯。これだけでも
充分に仙台の新名物になりそうな味
「醤油」ができたのは室町時代で、一般に普及したのは
江戸時代中期以降。それより以前は酒を沸かし鰹節、
梅干しを加え煮詰めた「煎り酒」と呼ばれるものを
使っていたのだそうです。初めて知りました。
刺身だけでなく、薄めればそばなどにも合いそうな味でした。
口伝と写本だけで伝わる昔のレシピを、研究を重ねて現代に
復刻させる佐藤先生の熱意。古来からの味を伝承するという
素敵な試みですが、後継者がいないことが悩みのタネとか。
誰かが先人の文化を引き継ぎ、次代にバトンタッチしなければ
消えてしまう状況にきているのですね。
…味しかり、芸能、写真、フィルムしかり。