(有)クリップクラブと(有)イーピー風の時編集部で設立を進めて
きました「NPO法人20世紀アーカイブ仙台」の設立が
6月29日に認可されましたので、ご報告いたします。
8ミリフィルムとスチールフィルム
NPO法人立ち上げのきっかけとなったのは、昨年の
10月18日「ホームムービーの日」に仙台歴史民俗
資料館で『小さなフィルムのための小さな祭典』と題した
8ミリ映写会を行ったことでした。
上映されたのは13本。昭和36年に廃線となった
秋保電鉄の映像から始まり、昭和47年当時の
二十人町の七夕や昭和51年の仙台市電のお別れ式
の映像など1時間半の映写。
フィルムの膜面には当時の仙台の風景がしっかりと
刻まれ、半世紀も前の貴重な映像が現在に蘇ったことが、
とても印象的でした。
しかし、これらの8ミリフィルムやスチール写真は、
ゴミとして捨てられるケースが多く、なんとか早いうちに
救い出しておかないとせっかくの宝物が消失してしまう
という危惧を感じたことも事実。
「NPO法人20世紀アーカイブ仙台」では、様々な施設や
団体と連携して、スチール写真・8ミリフィルム・絵葉書・
貴重本などのアーカイブ化を進めたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。
8ミリカメラ(石ノ森章太郎ふるさと記念館所蔵)
8ミリ映写機
[設立趣旨の概要]
戦後の仙台を映しだす写真フィルムや8ミリフィルムは、貴重な
資料ではありますが、現在はデジタル機器にその役割を譲り、
多くのフィルム類は少しずつ消却処分されております。
過去のアナログ資料が失われようとしている今こそ、現存する
うちにスピーディなアーカイブが必要と考えております。
私たちNPO法人20世紀アーカイブ仙台では、郷土学習への
活用や次世代への継承を図るため「映像ライブラリーの構築」
をめざします。