昭和35年には170万人もの人手で賑わい、
飾りつけ、配色ともに華やかになりました。
大型化した飾り付けはさらにボリューム感がアップし、
現在飾られている七夕の原形がほぼできあがったのが
この頃です。
昭和30年頃の仙台七夕まつり風景
(阿部幹夫氏撮影)
また、昭和31年に天才画伯山下清氏が仙台七夕の
写生に訪れ、七夕飾りを見て「元帥級の美しさ」と形容
しました。昭和33年「一戸一本運動」が始まり、全市的に
飾り付けが推奨され、昭和37年には島倉千代子さんが歌う
「仙台七夕おどり」が完成。昭和37年には「東北3大まつり」を
見て回る最初の団体旅行が実施されました。
昭和46年には「動く七夕」が開催されるなど、仙台七夕は
全国に誇る絢爛豪華な“一大イベントの七夕”として、
少しずつその姿を変えていきました。
飾り付けの特長としては、くす玉の下に輪が取り付けられ、
そこに吹流しが飾られるタイプに変更されてきます。
この「こけし型」の飾りつけに折り鶴などが組合わされるなど、
現在飾られている七夕の原形がほぼできあがった頃と
言ってよいでしょう。
特に、昭和40年代以降は、商店街にアーケードが完成する
などによってそれまでより比較的天候に左右されにくくなった
ことも、飾りの作り方、見せ方に影響をおよぼしているのでは
ないでしょうか。
山下清が仙台七夕を「七夕の元帥」と形容した
と伝える昭和31年8月6日河北新報
山下清は藤崎前で4時間にわたり写生し、その絵は
8月8日の河北新報に7段で掲載された
「仙台七夕まつり 七夕七彩(ななさい)」
(A5判カラー100ページ 復刻七夕絵葉書8枚付)
2,000円(税込) 2,300円(税・送料込)
企画・製作/(有)イーピー「風の時」編集部
2007年7月25日発行
ネットショップからも購入ができます→こちら
webサイト『仙台七夕まつり 「七つ飾り」のつくりかた』
http://www.sendai-city.org/tanabata.htm/
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