風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]今回製作した「幕末の仙台」カレンダー2010企画のいきさつ。

今回、仙台幕末の絵図をカレンダーとして復刻したいきさつを
書いておきます。

「仙台地図さんぽ」をお買い上げいただいた方から、たくさんの
アンケートが帰ってきて、まず藩政期の地図・絵図と昭和時代の
地図の復刻のリクエス
が最も多かったことがあげられます。
そのリクエストに応える形となったのがこのカレンダーです。
また、市制120周年という節目の年に、通常版のカレンダーとは
別のもので仙台の節目となった時代のものを作っておきたかった、
という思いもあります。

単に節目となった藩政期の絵図・地図と言ってもたくさんの
資料が残っていますが、やはりまずやらなければならない
のは幕末?明治にかけての時代の大転換期もの。
幸い仙台市博物館様所蔵の絵図に幕末の絵図明治元年
現状仙臺城市之図」
をお借りすることができ、スムーズに
作業を進めることができました。加えて、解説文まで引き受けて
くださったことは絵図を読み解く上で大変ありがたかったです!

「絵図を眺める」というのもひとつの見方ですが、せっかく
ですので「絵図を観る」ことをオススメします。風の時編集部では
仙台の懐かしいものを作るということをコンセプトにしているのでは
なく、“仙台の原風景を観て知る”ことが重要だと思い製作しており
ます。そのためには郷土研究者や歴史家が好む作りではなく、
なるべく難しい表現を使わずに郷土史という敷居を低くし、一般の方
にこそ観て読んでもらう商品
に仕上げようと思っています。

特に今回は、1年中絵図を壁に貼って楽しむことができるカレンダー
仕様
。古絵図に町名通名などを落とし込んだものそんな理由から
です。2010年は、約140年前の幕末の仙台城下絵図をじっくりと
ご覧いただき多くの皆さまにお楽しみいただければ幸いです。

2種類の2010年仙台懐古カレンダーの編集を終え、後は印刷の
仕上がりを待つばかりとなりました。毎度のことながら、仕上がりが
楽しみな反面、本当に売れてくれるのだろうかと非常に心配な毎日
を過ごすことになるでしょう…。

今、仙台に住む仙台人のために必要な商品、将来きっと役に立つ
商品を今作っておかなければと思い製作をしておりますが、これが
私たちの独りよがりの商品なのかどうか…。そのバロメータのひとつ
はどれくらい販売したのか、ということになるわけで。
(もちろん数ばかりで表されるものではないことは承知しておりますが)

11月14日(土)仙台市内の主な書店で販売開始します。
皆さまどうぞよろしくお願い致します。


風の時編集部 代表 佐藤正実