風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]今夜はテレビで「ALWAYS 三丁目の夕日」をやってますね。

明日、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が封切りですね。

ALWAYS 三丁目の夕日」の本質。
(各世代によって内容は異にするかもしれませんが)
一言で表現するなら純粋な“憧れ”なのではないかと思っています。
映画のしっかりとしたストーリーはもとより、
がんばって生きていた時代への憧れ(郷愁)、
物質的要求に満たされはじめた頃に対する憧れ、
見慣れぬ風景やややのんびりさが漂う街と人々に対する憧れ。
たかがこんなことに当時の人々は興奮していたのかという驚きも
若い世代には新発見でしょうし。

近未来を想像するように過去を思い巡らす楽しみが、
懐かしさと新鮮さを呼び覚まし、世代をまたいでいるように思えます。
つまりは、現在にない全てのモノを求めての現象なのかもしれません。
映画の細部にまで行き渡ったディテールへのこだわりが、
映画=懐疑主義な意見を抹殺しているようにも思えますし。

偶然映画「三丁目の夕日」の封切りと重なった
「昭和30年代の仙台カレンダー」の発売ですが、
楽しんでもらえればこんな嬉しいことはありませんね



好きな雑誌に「東京人 」というのがあります。
確か、昨年の夏頃に“誰もが夢を持っていた時代 
昭和30年代、東京”
という特集を組んだ号がありました。

その号で御厨貴氏と泉麻人氏が
『今、昭和30年代が懐かしい理由』というテーマで
対談しており、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の
中で御厨氏が最も感心したのが
“CGの精度”だったと。
そして、“あの時代を全然知らない人が、未来を創造するように
過去を創造した”
と、実際にCG製作者の話を紹介していていた
記事がすごく印象的でしたね。

未来は想像力で創造するしか表現のしようが
ないのは分かるけれど、過去もそれと同じように
創造するもの、というのが、ピンときませんでした。
…その時は。

昭和30年代。
たかだか50年前のことですが、
すでに半世紀も前のことでもあるんですよね。

今のうちにやっておかなければならないことが
たくさんありますね。
ここ仙台においても。