明日、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が封切りですね。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の本質。
(各世代によって内容は異にするかもしれませんが)
一言で表現するなら純粋な“憧れ”なのではないかと思っています。
映画のしっかりとしたストーリーはもとより、
がんばって生きていた時代への憧れ(郷愁)、
物質的要求に満たされはじめた頃に対する憧れ、
見慣れぬ風景やややのんびりさが漂う街と人々に対する憧れ。
たかがこんなことに当時の人々は興奮していたのかという驚きも
若い世代には新発見でしょうし。
近未来を想像するように過去を思い巡らす楽しみが、
懐かしさと新鮮さを呼び覚まし、世代をまたいでいるように思えます。
つまりは、現在にない全てのモノを求めての現象なのかもしれません。
映画の細部にまで行き渡ったディテールへのこだわりが、
映画=懐疑主義な意見を抹殺しているようにも思えますし。
偶然映画「三丁目の夕日」の封切りと重なった
「昭和30年代の仙台カレンダー」の発売ですが、
楽しんでもらえればこんな嬉しいことはありませんね
好きな雑誌に「東京人 」というのがあります。
確か、昨年の夏頃に“誰もが夢を持っていた時代
昭和30年代、東京”という特集を組んだ号がありました。
その号で御厨貴氏と泉麻人氏が
『今、昭和30年代が懐かしい理由』というテーマで
対談しており、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の
中で御厨氏が最も感心したのが
“CGの精度”だったと。
そして、“あの時代を全然知らない人が、未来を創造するように
過去を創造した”と、実際にCG製作者の話を紹介していていた
記事がすごく印象的でしたね。
未来は想像力で創造するしか表現のしようが
ないのは分かるけれど、過去もそれと同じように
創造するもの、というのが、ピンときませんでした。
…その時は。
昭和30年代。
たかだか50年前のことですが、
すでに半世紀も前のことでもあるんですよね。
今のうちにやっておかなければならないことが
たくさんありますね。
ここ仙台においても。