風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

“東六番丁説(現仙台駅)”と“宮城野原説”で大論争があった仙台駅の歴史。

今号表紙に4代目の仙台駅舎の写真を使用して
おります。以前、仙台駅の歴史を調べたことがありましたので、
その要点を記しておきます。

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 仙台市の地図を見ると、仙台駅が市街地中心部付近から
西に向かって大きく弧を描いていることがわかる。仮に直線で
結ぶと現在の榴ヶ岡公園付近を通過するルートとなる。
かつて、仙台駅開業以前に「駅の建設場所」について
“東六番丁説(現仙台駅)”宮城野原説”の大論争があった
一端が垣間見られる。

 建設場所が落ち着き、今から120年前の1887(明治20)年
12月15日、東北線が仙台まで開通。開業時の初代仙台駅舎は
木造平屋建てであった。上野駅を出発した一番列車は降雪の
ため越河を越せず、3時間遅れで仙台駅に到着したという
エピソードがある。

 その7年後、中央2階建て両翼平屋建てのモダンな
洋風建築の2代目駅舎が完成。増築や補修を重ねながら、
空襲で焼失するまでの51年間市民に愛された。
 戦災から1ヶ月後、木造バラックの3代目駅舎を急造。
 その5年後の1950(昭和25)年5月には木造モルタル
2階建ての4代目駅舎が完成した。当時、待ち合わせ場所
として利用された大時計も設置され、新幹線工事が始まる
までの22年余に渡り親しまれた。
 1972(昭和47)年には5代目の仮駅舎が作られ、約5年間
利用された。

 仙台駅開業90周年にあたる1977(昭和52)年12月15日、
現在の6代目駅舎が営業を開始した。そして2007(平成19)
年12月15日、明治、大正、昭和、平成と4つの時代の乗客を
見送り、そして迎入れた仙台の玄関口である仙台駅は開業
120周年を迎えた。


初代仙台駅舎明治20年〜27年まで(本線開業120周年パネル展にて展示されたパネルより)


2代目仙台駅舎(昭和初年頃)
明治27年〜昭和20年まで
(「風の時」編集部所蔵)



3台目仙台駅舎(右側 昭和24年頃)
昭和20年〜25年まで
(「市民の戦後史」P43より掲載)


4代目仙台駅舎(昭和20年代後半〜30年代初めの頃)
昭和25年〜47年まで(「風の時」編集部所蔵)



5代目仙台駅舎(昭和52年頃 奥が6代目現駅舎)
昭和47年〜52年まで
(本線開業120周年パネル展にて展示されたパネルより)


6代目となる現駅舎(昭和57年東北新幹線開業時)
昭和52年〜現在まで
(石川安寿氏撮影)



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風の時編集部 代表 佐藤正実
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