仙台文学館で開催中の
学都に息づく 夏目漱石の精神 仙台の「漱石文庫」から
を観てきました。
夏目漱石の蔵書、日記、手紙、絵をはじめ、人や
精神に至るまで、彼が仙台に残したモノを分かりやすく
展示しておりました。
東北大学にはこんなにたくさんの漱石の資料が
残されているということを初めて知りました。
太平洋戦争が激化する中、蔵書だけでも安全な場所へ
という願いから小宮豊隆氏が東北大学への移管を
すすめ、約3,000冊の受け入れをしたのだそうです。
受け入れが完了した翌年、東京空襲によって漱石山房が
焼失してしまったというのですから、正しい判断だった
わけですね。
仙台にゆかりのある明治の文豪の精神に触れられる
一級の資料が仙台にあること自体が誇りでもありますね。
仙台文学館にて
5月18日(日)までの開催です。
※「吾輩は猫である」の序文自筆原稿も展示されて
いましたが、原稿用紙の外側に朱色で“四号”と
指示してあったのは、きっと活字のサイズですね。