1947(昭和22)年、仙台七夕まつりは8月5日から開催
されました(8月7日までの3日間)。昭和天皇が地方巡幸し、
仙台にも立ち寄られ、この年は繁華街から伊達家別邸まで
5,000本の七夕飾りが飾られたそうです。
この年から飾り付けの審査が再開されて、文字通り七夕も
本格的に“戦後復興”された年となりました。
昭和22年8月5日七夕が飾られた藤崎前を通過するお召し車
「仙台七夕まつり七夕七彩」P43掲載
(仙台市戦災復興記念館所蔵)
さて、その地方巡幸時に使われたクルマ。(上の写真左)
車種まで知りませんでしたが、ヤナセさんから見せていただいた
「メルセデス・マガジン(2009.02)」に載っていました!
「メルセデス・マガジン(2009.02)」P70掲載
そのクルマは「グロッサー・メルセデス770」。
1930年に発表され、直列8気筒150馬力のエンジンを積み
主に国の元首が公用に使うことを想定した超高級車だった
ようです。
また、「昭和」という新聞(平成19年4月10日発行号)にも、
「赤ベンツに奉迎の波」−昭和天皇と戦後の地方巡幸−という
タイトルで、このクルマが紹介されています。それによりますと、
扉と前面には菊の御紋章、リアシートは西陣織が施される特別
仕様だったとか。しかし、冷房装置がないクルマで、地方巡幸中
のでこぼこ道では窓を開けると土ぼこり、閉めると蒸し風呂という
ご苦労もあったとか…。
モノクロ写真しか観たことがありませんでしたが、昭和天皇が
地方巡幸したクルマは、実はカタログのような真っ赤なベンツ
だったのですね。
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「仙台七夕まつり 七夕七彩(ななさい)」
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