9月22日のブログ記事(こちら)で紹介した、「復興の仙台」
カレンダー表紙説明について調べてみました。
「復興の仙台」カレンダー表紙使用絵葉書
上の写真の右下を拡大した画像
------------------------------------------------
それから写真左端に見える横断幕。裏返しですが、
「八月5日大鯨仙台駅前」という文字が見えます。
なんのことやら?と思ったら、この“大鯨”とは
“大洋ホエールズ”(現:横浜ベイスターズ)のこと
なんだそうですねー。
この年の5月、宮城野原に宮城球場(現:Kスタ)が
オープンしていますので、8月5日プロ野球が開催
されたのでしょう。
------------------------------------------------
…と、9月22日のブログに書いた件。
この写真、てっきり“昭和25年”の仙台駅前と思っていたの
ですが、実は翌年の“昭和26年”でした。
この大洋の試合の結果がどうだったのかを調べようと、昭和
25年8月6日の河北新報を観てみると、「200ミリを越す大雨
で広瀬川が氾濫し、浸水1万戸」という大きなニュース記事。
きっと雨で試合が延期になったんだと思い、その後の新聞を
拾い読みしてもそんな記事は見あたらず…。
もしや?と翌年8月5日の新聞を見てみたら、宮城球場で
「大洋vs広島」、「巨人vs名古屋」の変則ダブルヘッダーが
行われていました(こんなダブルヘッダーがあったことも驚き
ですが)。宮城球場には定員オーバーの4万人のファンが
押し寄せたそうです。
ですから、日付と開催カードからして、昭和26年7〜8月頃の
仙台駅前と断定できるでしょう。仙台駅舎の完成年のことといい
新聞というのは“一次資料”として役立つ貴重な資料であること
を改めて実感しました。
ちなみに、巨人が名古屋に3-2で、大洋が広島に6-5で勝った
ようです。それから初めて知りましたが、昭和26年当時のプロ
野球はセ・パリーグともに7球団づつあったようです。
セ・リーグ
1.巨人
2.名古屋
3.松竹
4.阪神
5.大洋
6.国鉄
7.広島
パ・リーグ
1.南海
2.毎日
3.西鉄
4.東急
5.大映
6.阪急
7.近鉄
(昭和26年8月5日終了時のセ・パ順位)
入場券もネット裏、内野、外野の3券種のみで、それぞれ
一般250円、160円、80円の入場料だったようです。
そう言えば、今日から日本シリーズでした。
------------------------------------
「風の時」編集部
TEL/022-295-9568
FAX/022-295-9570
Email/info@sendai-city.org
風の時編集部ネットショップは→こちら
------------------------------------