風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

昭和25年8月5日、宮城球場でプロ野球大洋戦は開催されていた?

9月22日のブログ記事(こちら)で紹介した、「復興の仙台」
カレンダー表紙説明について調べてみました。

「復興の仙台」カレンダー表紙使用絵葉書
上の写真の右下を拡大した画像
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それから写真左端に見える横断幕。裏返しですが、
「八月5日大鯨仙台駅前」という文字が見えます。

なんのことやら?と思ったら、この“大鯨”とは
大洋ホエールズ”(現:横浜ベイスターズ)のこと
なんだそうですねー。

この年の5月、宮城野原宮城球場(現:Kスタ)が
オープンしていますので、8月5日プロ野球が開催
されたのでしょう。
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…と、9月22日のブログに書いた件。
この写真、てっきり“昭和25年”の仙台駅前と思っていたの
ですが、実は翌年の“昭和26年”でした。

この大洋の試合の結果がどうだったのかを調べようと、昭和
25年8月6日の河北新報を観てみると、「200ミリを越す大雨
広瀬川が氾濫し、浸水1万戸」という大きなニュース記事。
きっと雨で試合が延期になったんだと思い、その後の新聞を
拾い読みしてもそんな記事は見あたらず…。

もしや?と翌年8月5日の新聞を見てみたら、宮城球場
「大洋vs広島」、「巨人vs名古屋」の変則ダブルヘッダー
行われていました(こんなダブルヘッダーがあったことも驚き
ですが)。宮城球場には定員オーバーの4万人のファンが
押し寄せたそうです。
ですから、日付と開催カードからして、昭和26年7〜8月頃の
仙台駅前
と断定できるでしょう。仙台駅舎の完成年のことといい
新聞というのは“一次資料”として役立つ貴重な資料であること
を改めて実感しました。


ちなみに、巨人が名古屋に3-2で、大洋が広島に6-5で勝った
ようです。それから初めて知りましたが、昭和26年当時のプロ
野球はセ・パリーグともに7球団づつあったようです。

セ・リーグ
1.巨人
2.名古屋
3.松竹
4.阪神
5.大洋
6.国鉄
7.広島

パ・リーグ
1.南海
2.毎日
3.西鉄
4.東急
5.大映
6.阪急
7.近鉄

(昭和26年8月5日終了時のセ・パ順位)

入場券もネット裏、内野、外野の3券種のみで、それぞれ
一般250円、160円、80円の入場料だったようです。


そう言えば、今日から日本シリーズでした。

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