現在製作中の「風の時」オリジナル2010年カレンダーの
表紙は、この仙台駅前の絵葉書にすることにしました。
市電が走り、こけし塔が映る昭和25年の仙台の風景です。
この絵葉書を観ていたら、面白いことを発見しました。
仙台駅の正面時計台の上には、まだ「仙台駅」という
看板が取り付けられていません。看板が付いたのは
いつなのか、調べてみなければいけませんね。
それから写真左端に見える横断幕。裏返しですが、
「八月5日大鯨仙台駅前」という文字が見えます。
なんのことやら?と思ったら、この“大鯨”とは
“大洋ホエールズ”(現:横浜ベイスターズ)のこと
なんだそうですねー。
この年の5月、宮城野原に宮城球場(現:Kスタ)が
オープンしていますので、8月5日プロ野球が開催
されたのでしょう。
ちなみに、この写真に映っている市電は、手前が「22」、
奥の2両が「10」、「39」という番号が付いています。
「昭和史とともに仙台市電」によりますと、
「10」、「22」…モハ1型(1?30)大正15年川崎造船所
製の木造四輪単車。創業時から昭和9年まではこの車種
だけ。昭和37年から逐次姿を消した。
「39」…モハ30型(31?42)昭和9年日本車輌K.Kの
半鋼製単車。空気制動装置を備え車軸のコロ軸承は、
路面電車では日本最初。昭和40年まで使われた。
と、いうことです。
11月にカレンダーが完成しますので、B4判サイズの
写真を隅々までじっくりとご覧ください。