風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

[]昭和25年、南町通を走る市電の風景。

昭和25年発行の絵葉書。南町通、仙台駅を背に西方を望む風景

戦後、市電が走っていた頃の南町通。
南町通は、榴ヶ岡の金勝寺付近から南町に至る道で仙台駅が
開業する前までは、道幅が1間(約1.8メートル)に過ぎない
侍屋敷だったそうです。明治20年に仙台駅ができると9間(約16
メートル)の道幅になり、戦後青葉通や定禅寺通などができる前
までは、仙台随一の大通りでした。

昭和8年第二師団凱旋のおり、この南町通で市民が大歓迎した
ことから、多門師団長の名前をとって「多門通」と呼ばれることに。

現在この通名は使われることはありませんが、戦前の地図には
南町通を「多門通」と表記しています。

昭和9年発行の「仙台案内図」
昭和9年6月宮城県産業更正会発行)

こうやって改めてみると、絵葉書と地図のアーカイブというのは非常に
重要な作業だと実感します。