日曜日に登米市登米町(とめしとよまちょう)に行ってきました。
登米町は伊達支藩の城下町、舟運によって栄えた町です。
今でも武家屋敷や蔵づくりのお店が建ち並び、“宮城の明治村”
として人気の地域です。
いくつか建物を巡ってきたので、案内板メインのレポートを。
まずは「教育資料館(旧登米高等尋常小学校)」。
教育資料館は旧登米高等尋常小学校。明治21(1888)年に
建てられて、当時の洋風学校建築を代表する建物です。
正面から見てコの字型に造られた純木造の2階建。1、2階とも
吹き抜けの片廊下式で、2階にはシンボリックなバルコニーが
備えられています。明治中期の地方文化建築物として価値の
高い建造物ですね。
“この校舎は、宮城県建築技師となった山添喜三郎氏の
設計によるものである。
建物全体としては洋風の中に部分的によく和風の技法を
取り入れた和洋折衷の木造建築物であり、この時代の
学校建築を代表するもので、当時の形をそのままよく残して
いる点非常に貴重なものといわれている。
木造2階建てのこの校舎は、吟味された材料を用いた誠に
堅牢なものであり、教育の場とあいても機能的、合理的な
面が多く見られる。また凹字型に内庭を抱えている姿は、
なんとなく温かさが感じられ、いかにも学校らしい和やかな
雰囲気を持つ建物である。
建物の平面の形は東西に長さ23間(41.8m)の校舎を
中央として、東西両翼に長さ11間(20m)の建物をそれぞれ
南へ突き出して凹形にしてものである。
全体は木造素木造り二階建で、建築面は255坪(641.7?)、
延床面積487坪(1607?)である。
昭和56年に国の重要文化財に指定されている。”(案内板より)