【2年目の3.11を迎えて】
2011年3月11日から2年が経ちました。皆様も
いろいろな思いでこの日を迎えられたことと思います。
もともと仙台の記憶をアーカイブするために2009年に
始めたこのNPO活動でしたが、2011年、巨大震災を
体験することでもうひとつのアーカイブを始めることに
なりました。
震災から約10日後に画像提供を呼びかけ、それに
応じて300枚の画像が集まったことが、この活動の
スタートラインとなりました。
おかげさまで現在まで19,000枚もの震災画像を提供
していただいております。しかし、私たちはこの枚数が
重要なのではなく、3.11を後世に残すという作業に
想いをひとつにしてくださっていること、そして市民
レベルで定点観測や公開サロンなどの活動ができて
いることに誇りを感じております。
そしてまた、去年の3.11パネル展、今年の3.11
ポスター展では全国各地の自治体、市民グループ
はじめたくさんの皆さんに開催のご支援をいただき
ました。「他人事」を「自分事」にする、そんな意気込み
をもった方々の存在は私たちの活動を後押しして
くださっています。
「3.11をアーカイブする」活動は、数年では終わり
ません。収集、記録、カタログ化、活用という作業を
考えますと、最低10年、もしかしたら世代を跨ぎ
30年、100年続く作業になるのかもしれません。
新年度からは仙台市と協働で「震災アーカイブ」を
すすめることになりました。「震災アーカイブ」の
本番はこれからと、覚悟を決めて取り組むつもりです。
皆様のお力添えを賜りながら被災地責任として3.11を
発信し続けたいと思っておりますので、今後ともよろしく
お願いいたします。
2013年3月11日
2013年3月11日せんだいメディアテーク7Fにて黙祷