クラウドファンディング「READYFOR?」を活用して2012年3月に発刊した「3.11キヲクのキロク」を、全国47都道府県立図書館に贈るプロジェクトをスタートさせました。
私たちは2009年に20世紀アーカイブ仙台を立ち上げました。
大正・昭和時代の市民の風俗や生活を後世に伝える目的で、資料の収集を行い展示上映会や昔を語る会などの活動を通して世代間交流を行ってきました。
「懐かしい」世代と「新鮮に見える」世代とを結びつけるのが、これらの写真・映像資料だったのです。
加えて、地域あげての運動会やデパート屋上遊園地で楽しく過ごす家族の様子や着ている服装、髪型などは仙台ならではという写真ではなく、地域性を持たない全国どこにでもあてはまる汎用性の高い資料でもありました。
震災後、多くの皆さんからご提供いただいた震災の中の画像も、これとまったく同じ手法によって、私たちは収集・保存・公開を行ってきました。
市民が撮った震災の中の生活は、口伝にありがちな「まさかそんなことが」を払しょくする貴重な資料となり、大手メディアが報じるような「東北だから起きた自然災害」という切り口ではなく、全国どこでも起こりうる、汎用性の高い発災時の人々の心構えになり得ると思っております。
2011年3月13日一番町の果物屋さんに並ぶ人々(篠原治樹さん)
1500枚の写真を掲載した「3.11キヲクのキロク」
2012年3月に発行した「3.11キヲクのキロク」内に掲載した1,500枚の写真は、それらを如実に物語る資料になっております。「3.11キヲクのキロク」を全国の図書館に届け、より多くの方々に見ていただくことで3.11の教訓を伝えようと、このプロジェクトをスタートさせました。
将来、3.11は風化します。しかし、3.11の教訓は風化させてはなりません。教訓を語り継ぐための震災記憶遺産として、おおいに活用していただきたいと思っております。少しでも多くの方々にこの本を見て読んでいただけるよう、全国の図書館に送りたいと思います。皆さまのご協力をお願いいたします。
クラウドファンディング「READYFOR?」https://readyfor.jp/projects/311archive
20世紀アーカイブ仙台のメンバー
NPO法人20世紀アーカイブ仙台
公式Web:http://www.20thcas.or.jp/
3.11市民が撮った震災記録Web:http://www.sendai-city.org/311.htm/
3.11キヲクのキロク、そしてイマ。Web:http://www.20thcas.org/
Eメール:info@sendai-city.org 電話022-387-0656