2年10ヶ月という月命日の1月11日、3.11を後世に伝えるためにデジタルアーカイブの可能性をテーマにしたシンポジウム「東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム」を聴講しました。
シンポジウムは「対話」、「参加」、「交流」がキーワードに。アンドルー・ゴードン先生の「参加型デジタルアーカイブに向けた計画と展望」講演の他、国立国会図書館による「東日本大震災アーカイブの経過報告」、「中越メモリアル回廊の取組」事例報告、「未来をつくる地域の記憶」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
【シンポジウムを聴講して気になったキーワード】
・今を生きる人を巻き込むことと当事者意識を持つ仕掛け作り。
・伝承するための対話する(できる)場の構築。
・断片的な記憶が不安を増幅させる。記憶を正しく再構成し上書きさせる工夫。
・アーカイブは忘れることへの担保。
・未来を担う子どもたちのマインドを引き上げるアーカイブの活用。
・繰り返し繰り返し何度も伝え続ける。
・説明付きの記録として残す。
・アーカイブは将来に活かせる知的インフラ。
これらの活動を、一部のアーカイブ専門家(アーキビスト)にお任せきりにするのではなく、場に集い当事者の私たちみんなが顔を揃え語り合えることができるのであれば、きっと震災の風化は最小限に抑えることができる。
プロのアーキビストが行うアーカイブとは別の活動、やはり私たちが行うべきは「しみんアーカイ部」。そのための「活動拠点」と「活動資金」を調達することはできないものか。
1F展示コーナーでは20世紀アーカイブも3.11定点観測ポスターを展示。東北大学災害科学国際研究所様、お世話になりました。
NPO法人20世紀アーカイブ仙台
公式Web:http://www.20thcas.or.jp/
3.11市民が撮った震災記録Web:http://www.sendai-city.org/311.htm/
3.11キヲクのキロク、そしてイマ。Web:http://www.20thcas.org/
Eメール:info@sendai-city.org 電話022-387-0656