風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

編集のキモは“想い出”、“感情”という味付けなのだと思う。

アーカイブの役割を食べ物に例えるなら、味が変わらないよう素材を“冷凍保存”して未来に残すようなもの、と思われるかもしれない。しかし、素材を残しただけではどう食べて良いのか分からず、レシピも一緒に残してこそ未来の人に味が伝わる。



収集・保存・編集・公開という一連のアーカイブ作業の中で最も要になるのは「編集」。集められた素材をどう編集するかによって、アーカイブの方向性が見えてくる。これが「レシピ」作り。

例えば、この写真に「昭和30年仙台駅より青葉通西側を望む」という1行のキャプションだけでとどめるのではなく、写真に写っている「丹六」や「仙台市電」、建設中の「日ノ出ビル」、青葉通の「大ダルマ」、「仙台自転車」など、誰かの想い出が加わることで、多くの物語を生み出すきっかけになる。そのための、みんなが集う広場作りも必要になってくる。

記憶は記録化され、その記録がさらに記憶を呼び覚ます。
編集のキモは“想い出”、“感情”という味付けなのだと思う。