風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

「神戸アーカイブ写真館」理想的なアーカイブ基地

昭和4年に造られた旧二葉小学校をそのまま活用した「ふたば学舎」。地元住民が立ち上げたNPOが、市から指定管理を受けその運営にあたっており、施設には教育、環境など教室単位で様々なテナントが入る。
その中のひとつ「神戸アーカイブ写真館」を見学。市広報課、博物館、公文書館で収集してきた神戸の写真をここに集約し、5年掛けてこつこつ9万点をデジタル化してきたとのこと。

この日はイベントも重なり、より賑やかに
アーカイブの取り組みについて語る石井さん

この施設のユニークなところは、タグ付けされている写真をパワポで編集し、そのデータをプリントして館内閲覧用の冊子にしたり、出張講座でそのままプロジェクターで映して活用している点。手間を掛けず、しかも流行の見せ方を追うのではなく、収集されている写真を、ていねいに「神戸百景(戦前)(戦後編)」、「神戸交通史」、「飲食広告」など約460ものコンテンツに編集しなおしていること。だれにでも分かるように冊子化されて「見える」ようにされていることがすごい(←しかもパワポで)

ひとつの教室分のスペースから生み出されるアーカイブ・コンテンツ
このひとつひとつがパワポで作られたコンテンツ

たった50�uというの教室ひとつ分のスペースで、このひと手間のかけ方!“編集なくして利活用なし”を地で行く、活用されることをメインに考えたアーカイブの見本のような基地(^o^)/
未整理のバックデータは約11万点もあるそうで。今後、様々な切り口で編集されるコンテンツがますます増えていくことでしょう。元小学校という環境も魅力的ながら、小さく始めて成長させていくアーカイブ拠点というのがなんとも理想的!仙台でもこんな取り組み、してみたいっ!


小林さん、アーカイブ写真館をご紹介いただきありがとうございました。
石井さん、イベント最中のお忙しいところ、たっぷり2時間もお付き合いいただきましてありがとうございました。