仙台藩は、藩臣を「御一門」「御一家」「準御一家」「御一族」「御宿老」「御着座」「御太刀上」という7等の門閥の下に「大番士」「組士」「卒」を置いた。その組士をさらに11に分けた中に「名懸掛」と呼ばれる役があり、記録によると当時名懸組は111家あった。
伊達家十世氏宗公以来、名を懸けられた直々の家来として取り立てられた子孫の徒士侍(かちざむらい)を「御名懸衆」と呼んだと伝わる。
御名懸衆が置かれたまちは、新伝馬町の東端から東七番丁車町に至る仙台城大手に通じる重要な街路で、大町や新伝馬町などの町人町の後方に位置するため城下防衛上重要な場所であった。
明治維新、そして明治20年に仙台駅が開業することで、名掛丁は商店街として大きく変貌を遂げた。
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