2019-03-29 最近気になった文 『ひこうき雲』(著・重松清)より 地域アーカイブ(編集部雑記) 「ひとに伝えるのがいちばん難しいにおいのほうが、目で見た風景より記憶に深く刻まれている。こんな感じなんだと、頭で思い出すことはできても、古いアルバムを眺めるときのように、ああこれだ、これなんだ、と確かめることはできない。うまく言葉にして伝えられないことは、だからこそずっと手つかずのまま、思い出話の中ですり減らされずに、記憶にくっきりと残っているものなのかもしれない。」 『ひこうき雲』(著・重松清)