ある方から
「仙台七夕まつりのくす玉はいつから飾られるようになったのか」
という質問をちょうだいしました。
一般的には、戦後、一番町の森天佑堂のご主人が、
庭に咲くダリアの花をヒントにし、京花紙をかごに付けて
二つ合わせ飾るのを考案したというのが、通説です。
しかし、昭和10年に発行された仙台七夕まつりの
写真の中に、すでにくす玉が飾られておりますので、
戦後説は誤りだと思っております。
写真から判断すると、大正後期〜昭和8・9年くらいの間に
“くす玉”という飾りものが考案されていたのではないでしょうか。
昭和10年の三越の七夕飾りにみえるくす玉
昭和10年東一番町北側のくす玉。
昭和10年東一番町のくす玉。
なんらかの事情があって、そういう説ができたのかも
しれませんが、詳細は不明です。