風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

世相を反映する仙台七夕まつり。

仙台七夕まつりのことを調べるのは、おもしろい
ものですね。飾り付けや仕掛け物には世相が
反映され、当時何が流行っているのかがよく
わかります。

また、七夕協賛会などの実行する側のご苦労も
伝わってきます。例えば、昭和29年から40年までの
主な出来事を拾ってみると、


●1954(昭和29)年
■初めてオールビニール製の七夕飾りが飾られる
■30年ぶりに3日間とも好天に恵まれ、“雨のない七夕”。
見物人客は100万人を突破
■東一番丁にアーケードが完成し、名物“親子七夕”が誕生

●1955(昭和30)年
■雨天うらむ人出約30万人に。

●1956 昭和31年
山下清仙台七夕まつり写生、「七夕の“元帥”」と表現する。
NHKが東一番丁にカメラを設置し、仙台七夕まつりを全国中継。

●1957 昭和32年
■ビニール製の飾りつけ影をひそめる。
■空から飛行機で見る七夕見物もお目見えする。

●1958 昭和33年
■七夕協賛会が「一戸一本運動」として3千本の竹を配る。
■七夕見物人が150万人を突破。

●1960 昭和35年
■全市で8千本の七夕飾り。 “一戸一本運動”が功を奏す。
■3日間とも天気に恵まれ、史上最多の人出170万人。

●1962 昭和37年
■初の「仙台七夕踊り」パレードが行われる(約200人参加)
島倉千代子「七夕おどり」発売。

●1964 昭和39年
■オリンピックムード一色に。
■初の七夕踊りコンクール開催。宮町商店街婦人部が優勝。

●1965 昭和40年
■中央通商店街アーケード完成で、雨に影響しない七夕飾り。
■七夕飾り約1万本。コマーシャル七夕が数多く飾られる。。
■人出200万人を超える新記録、6億円の経済効果

と、なります。
新聞から拾う作業は根気がいりますけど、
新しいことが分かって楽しい作業でもあります。

来月(2008年6月下旬)発刊仙台七夕まつりポスター縮刷版」で、
当時のポスター掲載とともに調べたことをお披露目します。
お楽しみにお待ちください。


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