仙台七夕まつりのことを調べるのは、おもしろい
ものですね。飾り付けや仕掛け物には世相が
反映され、当時何が流行っているのかがよく
わかります。
また、七夕協賛会などの実行する側のご苦労も
伝わってきます。例えば、昭和29年から40年までの
主な出来事を拾ってみると、
●1954(昭和29)年
■初めてオールビニール製の七夕飾りが飾られる
■30年ぶりに3日間とも好天に恵まれ、“雨のない七夕”。
見物人客は100万人を突破
■東一番丁にアーケードが完成し、名物“親子七夕”が誕生
●1955(昭和30)年
■雨天うらむ人出約30万人に。
●1956 昭和31年
■山下清が仙台七夕まつり写生、「七夕の“元帥”」と表現する。
■NHKが東一番丁にカメラを設置し、仙台七夕まつりを全国中継。
●1957 昭和32年
■ビニール製の飾りつけ影をひそめる。
■空から飛行機で見る七夕見物もお目見えする。
●1958 昭和33年
■七夕協賛会が「一戸一本運動」として3千本の竹を配る。
■七夕見物人が150万人を突破。
●1960 昭和35年
■全市で8千本の七夕飾り。 “一戸一本運動”が功を奏す。
■3日間とも天気に恵まれ、史上最多の人出170万人。
●1962 昭和37年
■初の「仙台七夕踊り」パレードが行われる(約200人参加)
■島倉千代子「七夕おどり」発売。
●1964 昭和39年
■オリンピックムード一色に。
■初の七夕踊りコンクール開催。宮町商店街婦人部が優勝。
●1965 昭和40年
■中央通商店街アーケード完成で、雨に影響しない七夕飾り。
■七夕飾り約1万本。コマーシャル七夕が数多く飾られる。。
■人出200万人を超える新記録、6億円の経済効果
と、なります。
新聞から拾う作業は根気がいりますけど、
新しいことが分かって楽しい作業でもあります。
来月(2008年6月下旬)発刊「仙台七夕まつりポスター縮刷版」で、
当時のポスター掲載とともに調べたことをお披露目します。
お楽しみにお待ちください。