「Kappo」vol.45 5月号は今日(4月5日)発売です。
「仙台今昔地図さんぽ」コーナー第6回目はいよいよ最終回。
「八幡町界隈」です。旧仙台市街の西の端に位置するまち。
三居沢発電所からスタートし、大崎八幡宮→四ッ谷用水跡→
土橋→尚絅学院→澱橋を「地図さんぽ」します。
仙台の古い地図をもとに散歩してみると、崖や坂、川、平地、
という地形、地質がその町の役割や特徴につながっている
ことが分かります。そう考えると、改めて「仙台は広瀬川に
よって造られた」街であることを実感します!
さて、八幡町界隈の中に掲載する「四ッ谷用水」の話を少し。
「四ッ谷用水」、今は暗渠となり歩道になっています。
八幡町の「四ッ谷用水」暗渠。現在は歩道。左側に説明文と階段跡がある
ここが洗い場跡だったことを解説する説明文。
大正元年発行の仙台市全図。青いラインが四ッ谷用水。
(「仙台地図さんぽ」P36掲載)
土橋通を上って行き、大正時代の地図に「土バシ」と書かれた
ところ(「仙台地図さんぽ」P36 C-1、上の地図右上です)に川が
流れています。そこが「四ッ谷用水」です。
そこを左にそれてみますと、四ッ谷用水が暗渠になる前、ここが
生活用水として利用され、炊事や洗濯などの洗い場となっていた
ことを示す説明文があります。(写真1枚目、中央に見える白い
四角がその説明文)
その手前が四ッ谷用水に降りる階段の跡です。
四ッ谷用水が八幡町の高台付近を出発し(取水口は広瀬川
上流の郷六)、高低差を利用して仙台のまちを縦横に流す
水路を建設したことは、仙台の地形を利用した見事な利水
事業だったんだなと思いますね。見事なるまちづくり!
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