七つ飾りは明治時代にできたと言われていますので、
大正時代・昭和初期頃の絵葉書にも当然見ることが
できるのですが、今日七夕飾りを観てて、昔の七夕
絵葉書の中にも他に同じような飾りがあったことを
思い出しました。「船」と「こけし」の飾りです。
サン・ファン号を模した今年の飾り
昭和初年頃の大漁船の飾り
恒例のこけしをモチーフにした飾り
昭和11年の藤崎北売り場の飾り
今年の七夕飾りは、三原本店や白松最中などの老舗や
キクチ文具、巴屋などの七夕有名店の飾りに力が入って
いた反面、(東京などから)新規オープンしたお店の飾りは
不燃布や合成紙などの和紙とは異なる素材を使った飾りが
目立ちました。私には、正確なところはわかりませんが、
七夕まつりへの想い(こだわり)の違いやコスト削減などが
主な理由なのかもしれません。
商店街での飾りのトータル性(連続性)という意味では、
その凸凹さがもったいないな、という感じがしました。
仙台朝市の海産物を使ったアイディア飾りや、サンモール
一番町の手作り感ある飾り付けが際だって好感が持てるのは、
そんな商店街のトータル性を感じるからなのかもしれません。
将来、商店街ごとになんらかのコンセプトを持った七夕飾りが
掲げられたら面白いでしょうね。
例えば、観光客が仙台駅から七夕見物するルートを考えて、
ハピナ名掛丁は「藩政期」の飾り付け、クリスロードは「明治・
大正時代」、マーブルロードおおまちは「昭和初期〜10年頃」
など。各商店街を歩くことで七夕の変遷が分かり、仙台七夕
が長い歴史を持つことをアピールできると思うのです。
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風の時編集部 代表 佐藤正実
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