仙台の絵師 熊耳耕年(くまがみ こうねん)が描いた「芭蕉の辻図」をもとにした手ぬぐいサンプルが仕上がってきました。
芭蕉の辻に店を構えていた老舗仕立屋の大澤屋の次男で、浮世絵師であった熊耳耕年。
大店が軒を並べ仙台一の賑わいを見せていた明治初期の芭蕉の辻を描いた作品で、1928(昭和3)年に開催された東北産業博覧会に出品され、日本画の部一等金賞を受賞した耕年の代表作です。(本作は、博覧会に出品された肉筆の「芭蕉の辻図」を元に、昭和30年に3枚続で起こされた木版画)
近所に住んでいた「仙台四郎」とも交流があったらしく、「芭蕉の辻図」には仙台四郎も描かれています。
この手ぬぐいは、2019年に発行した『仙台アルバム』予約付録として製作したもので、リクエストにお応えし再び商品化します。5月発売予定。
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「芭蕉の辻図」(所蔵/ 仙台市博物館)
画/熊耳耕年
1928(昭和3)年 作
1955(昭和30)年 復刻
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