「仙台地方には古来、民謡がよく発達し、またよく唄われていた。
中でももっとも広く愛唱されて来たのは『さんさ時雨』であろう。
この謡の由来を尋ねて見るに2、3の説がある。
「対橋楼」衆が踊るさんさ時雨(昭和初期頃)
風の時編集部所蔵
そのうち仙台地方民の間に伝えられている有力な通説は、
天正17(1589)年8月のこと、藩祖政宗公が磐梯山の麓の
摺上原で、会津の葦名軍勢と戦った時、伊達の一旅五郎
重宗(成実)が露営のさびしさに「音もせで茅野の夜の時
雨来て袖にさんさとぬれかかるらむ」と詠んだのを、政宗公
は非常に感歎し、直ちに「さんさ時雨か茅野の雨か…」という
俗謡に作り替えて、陣中の将士に歌わせたのがこの起りで
あると伝えている。」
(「仙台事物起原考」菊地勝之助著より抜粋)
------------------------------------
風の時編集部 代表 佐藤正実
【連絡先】
TEL/022-295-9568
FAX/022-295-9570
Email/info@sendai-city.org
風の時編集部ネットショップは→こちら
------------------------------------