風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

これから製作する記録集「オモイデピース」について

クラウドファンディング「READYFOR?」のご支援、ありがとうございました。仙台市沿岸部の震災前・後を定点で記録する本「オモイデピース」を作らせていただくことになり、大変有り難く思っております。


2010年、昭和30〜50年の写真をまとめた「クラシカルセンダイ」、2012年、市民が撮った震災記録「3.11キヲクのキロク」、2013年、震災のその後の変化を定点撮影した「3.11キヲクのキロク、そしてイマ。」、2014年、震災でふるさとを失った地域の方々の声を記した「ふたつの郷」の、企画、編集をさせていただきました。これらは震災前、または震災後の仙台市民の営みを後世に伝えること、そして世代間・地域間の交流に役立ててもらうことを目的に本という形でまとめてまいりました。(「ふたつの郷」は六郷・七郷コミネット様発行、以外はNPO法人20世紀アーカイブ仙台発行)



「オモイデピース」製作の理由は、それぞれ個性的だった仙台市沿岸部のまちが、津波により更地化されることでどこも一様に見えてしまい、もとのまちのイメージを伝えることが難しいと感じたことからでした。昨年度、インターン生とともに3.11ツアーを運営し、初めて沿岸部を訪れた皆さんに、このまちをどう伝えれば良いのか?伝え方の難しさを感じたことが、この度の「オモイデピース」製作のきっかけになりました。


震災前と震災後を定点で撮影する記録−。
地元の人たちの想い出を喚起する記録−。
そのまちの営みがイメージできる記録−。


「オモイデピース」は、地域アーカイブと震災アーカイブを繋ぎ、土地と人の記憶を伝え続けるために必要な記録集になるでしょうし、個人的には今までの発刊物以上に重要な記録になると思っております。
今回、このような本を製作する機会を与えていただいた皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。