風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

「仙台地図さんぽ」再版(三刷)の特徴

「仙台地図さんぽ」再版にあたり、判型を今までの「A4ワイド判」から「A4判規格」にサイズを変更をしました。

左・初刷、右・今回重版した三刷の表紙

左右サイズが約2センチ縮小しましたが、本文フォントQ数(ポイント)を逆にあげるレイアウトにすることで、地図の視認性を犠牲にすることなく可読性を高めました。

左・初刷、右・今回重版した三刷

再版にあたり、もうひとつ追加したのがこの古地図2ページ分です(P68、69)。
広告を削ることでできた白ページに、県図書館さんから所蔵「仙臺城下繪圖(1664(寛文4)年頃)」と斎藤報恩会さん所蔵「仙臺城下五釐掛繪圖」(1691(元禄4)年頃)」の古地図を充てました。これにより、およそ300年間の仙台の変遷を見ることができるようになりました。
ちなみに左ページ県図書館さんの「仙臺城下繪圖」は、「ブラタモリ」仙台版で使われていた古地図です。

県図書館所蔵「仙臺城下繪圖と斎藤報恩会所蔵「仙臺城下五釐掛繪圖」

文字だけの掲載で地味ながら、「仙台地図さんぽ」中、重要な役割を持っているのが「おもな旧町名・通名 索引」(P74〜)。
旧町名の「染師町」や「大工町」などの「町」は商人町を示し、もともとのまちの成り立ちを表す記号でもあり、「片平丁」などの「丁」は武士のまちを示しております。
しかも、その呼び名や漢字の充てられ方は、明治11年と市制施行した明治22年、住居表示実施直前の昭和40年によって微妙に変化していることが分かります。本誌に記載されている旧町名(略字含)を元に、後の時代にはどのように表記されたのかが分かる資料です。また、五十音インデックスで改行して地図ナンバーを赤く着色し見やすい仕様に変更しました。

左・初刷、右・今回重版した三刷