今夜、 佐藤 泰さんと美術家の伊達伸明さんによる、渡辺萬次郎氏が遺したスケッチの意味について考えるトークイベントがあります。地下鉄国際センター駅2F「青葉の風テラス」にて。参加無料。
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地域メディアわたしにも言わせて!
第7夜『スケッチの中の変わりゆく仙台〜
地質学者・渡辺萬次郎がとらえた、記憶の地層〜』
◆日時/2017年8月25日 (金)18:30〜20:30
◆場所/「青葉の風テラス」地下鉄国際センター駅2F
◆参加費/無料
◆主催/地域メディアネットワーク検討会
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【渡辺 萬次郎】
高度経済成長期、急速な都市化が進む仙台では、新たな住宅地の造成が次々と進んでいた。
そんな頃に秋田大学の学長を退いて仙台に戻った地質学者、渡辺萬次郎(東北大学名誉教授 1891-1980)氏は、1966年、74才にして激変する風景をスケッチで残すことを思い立つ。歩き慣れた近郊の山野を巡りながらのスケッチには、変わりゆく風景への愛惜の思いばかりでなく、そのひとつひとつに、正確な日時や注釈が、学者らしい几帳面さで書き込まれていった。
描きためたスケッチは整理され、「わが町仙台」「緑を惜しんで1〜5」などの本にまとめられ出版されたが、スケッチから出版に至る氏の作業は88才でなくなる直前まで続いた。渡辺萬次郎氏がその足と目と手と、学者としての経験をつぎ込んで私たちに遺した膨大な数のスケッチは、私たちの町の記憶の地層を、比類ない客観性を伴って絵解きする。