長崎の医師玄林が国分町東南角に薬種店を開いた時、店頭に木彫りの虎を飾り虎屋と称したことから「虎屋横丁」という通り名がついたらしい。
仙台市歴史民俗資料館1fで見られる虎屋の虎
虎屋が廃業した後、国分町の有力者が所有。明治9年に明治天皇が東北巡幸した際、撫でられたことから「御撫之虎(おなでのとら)」と呼ばれ、その後、行方不明に。大正時代に仙台市在住の方が購入。長年自宅で保管されていたが、東日本大震災で自宅が損壊したことから、2016年に榴岡公園内の仙台市歴史民俗資料館に寄贈された。
震災が起きたことで、やっと人の目に触れることができるようになった、不思議な巡り合わせの木彫りの虎。愛嬌たっぷりなこの顔 (^_-) 入館料だけでいつでも見ることができる。
現在の虎屋横丁