仙台七夕まつりには、どの竹竿にも掲げられている「七つ飾り」と言われる飾りがあります。現在は、折り鶴、短冊、吹き流しの他、投網、紙衣、巾着、屑籠の7つを指しますが、かつては「七夕線香」と呼ばれる飾りもありました。仙台の七夕祭はお盆を迎える行事でもあったので、お線香が飾りにも使われたのでしょう。
昭和32年の七夕ポスターには、その「七夕線香」が描かれています(浴衣のお嬢さんが持っている飾りです)。この年は8月6日初日が雨、7日、8日は曇りのお天気。空から飛行機で見る七夕見物がお目見えした年でもあったようです。
このようなポスターもなかなか味わい深く、仙台七夕祭の伝統も感じとれ、今の時代、むしろ新鮮かもしれません。
昭和32年仙台七夕まつりポスター(所蔵/仙台七夕まつり協賛会)「仙台七夕まつり歴代ポスター大全集」に掲載。お求めは楽天市場でどうぞ。