「もういちど見てみよう3.11ツアー」は、震災直後に写された写真と同じ場に立って、撮影者目線で変化を見るもので、震災や復興について直接感じてもらおうと2013〜14年度に実施しました。
石巻出身で定点撮影を続けている大林さんに仲間たちメンバーが同行し、この手法は今でも有効なのかを確かめるため、昨日は5年ぶりの「もういちど見てみよう3.11ツアー」でした。
発災直後、数年後、そして現在。かさ上げされ、新しく建物が立ち、町並みが大きく変化していている様子を目の当たりにした石巻。それを一般に“復興”と呼ぶのでしょう。
日和ヶ丘からの定点場所。眼下に門脇小を望む。
国営公園が作られ、今後さらに変化するエリア。
昨日感じたことは3つ。
�@ 2013年当時より、まちなみの変化が著しく、定点撮影ツアーはむしろ重要性を増している。 �A地域全体を紹介する被災地ツアーが必要な一方、案内者の個人的目線のツアーはその人自身に愛着の強いコース、店、食事がセレクトされてとても魅力的。 �B アーカイブ素材は主ではなく従。体験を“伝えるためのテクニック”より“感じ方を任せるための仕掛け”づくり。熱量のあるコンテンツは伝わりやすい。
現在の復興途中の様子を、生業としてそこで暮らす方々の生活の声が加わることで、地域や人によっての差を考える、そんなきっかけにもなるのかもしれません。(南浜つなぐ館で行われた20歳の女性2人による公開語り部会はとても良かった!)
大林さんガイドのもと、震災後の定点撮影活動を共にしている仲間たちと歩いた石巻。定点撮影でど写真を使い伝えることのヒントもいくつか得られました。大林さん、同行者の皆さん、昨日はありがとうございました。雨降らなくて良かったですねー次回はぜひ女川町へー。