風の時編集部 【仙台の原風景を観る、知る。】

“仙台の原風景を観る知る”をテーマに、2005年「風の時編集部」を設立。100年前の古地図『仙台地図さんぽ』や仙台城下絵図『仙台まち歩きシリーズ』、昭和時代の写真集『仙台クロニクル』等を企画。2023年現在42作を発行 ●風の時編集部 代表 佐藤正実 ●Eメール:info@sendai-city.net ●TEL:022-295-9568 ●〒983-0852 仙台市宮城野区榴岡3-11-5 A610 ●楽天市場ショップ→http://rakuten.co.jp/kazenotoki/

「仙台七夕まつり」の報じられ方について…。

全国夏まつりランキングで上位に入っている
仙台七夕まつりが、地元仙台市民にはなぜか人気がない。

「暑いのにわざわざ人混みの中に行きたくない」

仙台市民が七夕に行かない理由の、おそらくトップは
こんなとこでしょう。本来“お祭り”というのは地元の人が盛り上がり、
それを県外者が見に来るという図式なのに、仙台七夕まつり
だけはこの立場が逆転しています。

最近、“仙台人が知っているようで知らない「七夕まつり」”という
側面があるような気がしてきました。実は県外者の方がガイドなどに
よって七夕に詳しくて、楽しんでご覧になっているのでは
ないでしょうか。楽しめる楽しめないの境目は“予備知識”です。
その予備知識があるかないかで言えば、仙台人の方が
断然少ないのではないでしょうか。

例えば、「七つ飾り」。
仙台固有の飾り付けで明治時代に確立されたことや、
どの飾り付けにもついていること、そしてその意味や作り方。
これを知っただけでも十分に飾り付けを見る楽しみが増える
と思います。



今年の七夕の特長や傾向などをレポートするのもひとつ
でしょうが、「仙台七夕まつりとはなんぞや」という基礎的なことも
伝えていただくことはできないものでしょうか?

1.七夕まつりが400年もの歴史があること。
2.政宗公が子女の技芸向上に推奨した(らしい)こと。句を詠んだのは事実。
3.江戸時代、仙台では身分の差がなく各家々で飾られていたこと。
4.明治維新五節句が廃止されたが、仙台では続けられたこと。
5.大正時代には肴町や常盤町に独特の七夕文化があったこと。
6.昭和3年七夕飾りコンクールが行われアイディア飾りが増えたこと。
7.戦時中は一時中断、昭和21年に復活したこと。
8.その後、花火祭や動く七夕パレードなどが始められ
イベント性がクローズアップされたこと、など…。

さっと抜き出しただけでもこんなボリュームになります。
当編集部で所蔵している資料はいつでもいくらでも
お貸しいたしますので、仙台市民に七夕まつりの予備知識を
提供してもらうことはできないものでしょうか。
そうすれば商業主義のまつりから脱却して、七夕まつりは
何年か後には大きく変化してくると思うのです。

七夕は仙台が全国に誇るおまつりですが、まず地元の人がきちんと
このおまつりを誇れるような情報をお願いしたいです。


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