5月に発売する「仙台地図さんぽ」で、現在の地図
と比較する古地図として使用する「仙臺市全圖」に
ついて説明をしておきましょう。
大正元年、東洋造画館が発行した「仙臺市全圖」
今から約100年前の大正元年、東洋造画館が発行
したのが「仙臺市全圖」です。この地図を作ったのは、
第二師団の軍職を退職した東洋造画館主の
「琴田●(“隼”へんに“鳥”)一郎」氏。製作のきっかけは、
それまで仙台に正確な地図がないことを憂いたこと。
初版についていた「本圖出版の趣意書」には、在職中に
修めた漢学、絵画、製図術などを生かして、明治44年から
半年間にわたる実測・実査を行ったという内容が書かれて
おります。詳細な地図を作るために市中を歩きていねいに
作られた「仙臺市全圖」という作品。
心血を注いだ琴田氏の情熱、本当にすごいですね!
おかげで100年後の私たちが、当時の仙台の
様子を知ることができるわけですから、本当にありがたい
ことです。
初版版についている「本圖出版の趣意書」
この、大正元年(約100年前)に発行された旧仙台市街地図
を30エリアに分けて拡大印刷し、現在の地図と見開きで
比べられるように掲載したのが「100年前の仙台を歩く
『仙台地図さんぽ』」です。詳細な地図だからこそ、
失われたモノや現在まで継承されているモノが一目瞭然に
わかるのです!
仙台市市制120周年記念企画
仙台懐古地図(レトロマップ)シリーズ第3弾!
「100年前の仙台を歩く 『仙台地図さんぽ』」は
2009年5月25日に発売します。
100年前の仙台を歩く「仙台地図さんぽ」のサンプル
■仕様:A4ワイド版 ■本体:96頁(大判マップ付録付)
■定価:2,300円(税込・予定価格)
■発行:せんだい120アニバーサリー委員会
(風の時編集部+(株)プレスアート)