先週(8日)リニューアルオープンしたばかりの晩翠草堂で、
武田こうじさんによるポエトリー・リーディングがありました。
リーディングされたのは、土井晩翠の「広瀬川」、
「松島」、「荒城の月」、「詩人」、「青葉城」、「星と花」、
「おほいなる手のかげ」の7作品。
そしてRe:プロジェクト0号、1号に発表している2作品。
武田さんのリーディングを聞いていて気付いたのが、
昨年2010年6月「バンスイ、トウソン ヲ、イマ ヨム。」
を発行する時に読んだはずの土井晩翠の詩が、全く
異なる詩に感じたこと。詩の持つ意味は作者の意図に
かかわらず、時代により、また人により様々に解釈され
るものなのでしょうが、3月11日の震災は、たった数分
で変化させてしまったようです。
昭和27年に亡くなった土井晩翠の詩を、今もう一度
詠んでみてはいかがでしょう。
「松島」
『・・・・・・
おほいなるもの常に新(あらた)、
太平洋の波
散るは弄馬(ほんば)の狂(くるおい)か、
右や一湾松島の
沈静さながら夢に似て
あゝ色ありておほいなる
生ける詩何をかたどるや
彼人生の活動(はたらき)を、
是心境の平和(やわらぎ)を。』
「3.11」市民が撮った震災記録
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風の時編集部 代表 佐藤正実
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